ダムに沈む村

美人の湯につかるため、群馬の川中温泉に。ここはJRの川原湯温泉駅からタクシーで20分くらい走ったところ。タクシーで走る道すがら大規模工事だらけ。なにかしら?って思ったらタクシー運転手さんが教えてくれる。
なんとダム建設に伴う道路と線路の工事。
普通ダムって奥まった源流あたりをせき止めるんだと思っていたけれど、ここはJRも道路も通っている中流付近。この全域がダムの底に沈んじゃう計画なので水没しないところに道路も線路も整備しなおしているみたい。

いまどきというのもおかしいのかもしれないけれど、ダム建設で沈む村があるなんてなんだか凄くびっくりしてしまった。時流は脱ダムだし、聞けばこのダムは東京都の水源になるべくして建設されるものらしい。(都のみすがめは足りているって噂も…)

で、ちょこっと調べてみたらこの計画もともとは昭和20年代から。この間の福×中とか角福戦争とかまあ、そういう政治がらみのごたごたにいちいち左右されながら、たぶん大きな大きな利権もからんでしまったのだろうこの計画。今頃になって、着工…?

こんなことに税金使っていたら、いろんなことが徒労に思えてしまうなぁ。

そういえば、この現場も国交省の役人たちは高崎までタクシーで帰っていたそう。今話題のタクシー接待だって、元はといえば税金でタクシー乗っていいって思っちゃうその頭のおかしさのせいなんじゃないのかしら?三万の通勤費が出ると思っちゃう感覚は流石にもう意味が分からない。

まあ、ダム建設費4600億円らしいので、それを動かせる人間は偉いようなきがしちゃうのかしら?人って愚かでとても悲しい。

ただ単に土地というものが水の底に沈められるその残酷さもとても苦しいけれど。

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