毛皮のマリー2009

最近及川光博ブームが自分の中に到来しているので(相棒の影響だけど…)未だに悔しく思っている、見逃した舞台「毛皮のマリー2001」に恋焦がれる日々。

その飢えのせいなのか、なぜか取ってしまったチケット「毛皮のマリー2009」。思い立ってふと取ったチケットだったので確認していなかったのだけれど、四列目のど真ん中!というなんか凄い席だった。
で、内容はといえば、まあ普通に寺山修司天井桟敷、お年を召してなお妖艶な?美輪サマ、美しい舞台美術、と想定どおりかな。
それにしても、痩せた男子がほぼ裸で踊り狂う場面では、なんか骨格のどうにもこうにも残念な男子と、まあ見所がありそうな男子との差をみたりしていて全然、本来の楽しみ方(?)ができずに、そんな自分にがっかり。
隣のおねえさま方なんて、恥ずかしがってくすくす笑ってみたり、とかなり少女な反応をしていたのに…

オリジナルは、時代を追い越した作品だったに違いないのだろうけれど、もはや性の解放の表現もノスタルジックな雰囲気なのが、物悲しいような気持ちにもなる。

生々しい生をそして性を表現できる若い役者を集められないのならば、毛皮のマリーを再演しつづける意味はどこにあるんだろう?と思ってみたり。