お笑いの話。

ライセンス。
同年代のおっさんながら、ハンサムコンビとしてなぜかいまさらよしもとがアイドル押しで骨までばりばりといこうとしている二人。
たたみかけるようにグッズやら本やらが出て、そのわりにテレビとかではそんなに露出しないという狙いなんだか実力なんだかわからない展開をみせている。で、某動画サイトに大量アップされているあたりですっかりはまって見つぶす日々。

いや、仕事も習い事も遊びもしてましたけど朝のニュース番組見る時間をあてていたのは事実。で、結論。
あの青春を無駄にひきずっている三十路男子に、とにかくよかれわるかれある程度大人になってしまったこちらとしては、ただただ「せつない」ということがよくわかった。せつなさ、が彼らの魅力で、そこには気恥ずかしさとか不完全さとか愚かさとかいとおしさとか全部ひっくるめた、そして時空をこえた自己愛がある。
性別が違うこと、そして今現在本当は高校生の二人組みなわけじゃなくて仕事しているおっさんだということ、虚構の世界の人だということ、その遠さが絶妙にエンターテイメントとして成り立っている。
私は自己愛を遠いところに投影させて、せつなさを取り出してきゅん、としながら楽しんでいたわけです。ここひと月くらい。
コンビによくある腐れ目線の格好の餌食でもある二人だけれど、まあそこは私としてはどうでもいい。(ただ、思春期の友情って時にほぼ恋愛だよね、とは思う。プラトニックな恋愛って極めて濃い友情なわけだし。まあそれは別の話。)

ああ、楽しかった。

男前一位になったときはまったく思わなかったけれど、藤原はよく見れば美しい男だし、一部に人気絶大な井本は完全に好みのタイプだし(初恋の人に劇的に似ている)、しばらく熱心にみていたおかげで思い入れもあるから今後も活躍してくれたらいいと思うけど、だからって天下が獲れるひとたちでもなさそうなのがまた違う意味でせつないので、このあたりでさっぱり手を引こうと思うこのごろ。

いま、ちなみにモンスターエンジンの神々のネタにいまさらながらはまっている。だって「暇を持て余した神々の遊び」ってお笑いのネタのタイトルじゃないでしょ。シュールすぎる。