クリスマスシーズンは金持ち気取りたい
金持ちじゃないけど、金持ちを気取りたいのです。これはクリスマスシーズンに特に。
夏はビーチサンダルに、極力へんなTシャツに、できるだけすぐに乾くような薄い生地のスカート、みたいな総額数百円みたいな恰好がしたいのだけれどこの季節だけはリッチを。
とおもって、ドレス的普段着な日々。
いっそマリーアントワネットぐらいの気合で、堂々としているとドレス的な普段着でもセレブっぽく見えるのが面白いところ。
そうこうしていると思いだすのは斜陽の「おかあさま」。もう読んだのは10代前半なので内容もちっとも覚えていないのだけれど、おかあさまがスープを食べる食事場面の描写だけはとても印象に残っている。
子供だった私は、そのスプーンをひらめかせて縦に唇にあてスープを流しこむ、というおかあさまの優雅で自由で雑な高貴さにすっかり夢中になって、もちろん真似した。
いまでも、スープを飲むときにその癖がでてしまう。
憧れるのは、すごく質の高い知識や物や文化や人や服やなにもかもをもっていても、どこか雑に扱う感じ。これは斜陽の呪縛なのかもしれない。
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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