日本の伝統芸能

伝統芸能についての講座を聴きにいった。

メモメモ。

日本は花穄列島。北方、南方、大陸から人も文化も流れ込んできて、それが滞留することで独自の文化をもつ。
滞留した理由は、未開の海、広大な太平洋が背後にあったこと。そのため、あのシルクロードでさえ、終着点は奈良というくらい。

そのうえ、地形的特色として、入り組んだ山脈だらけの奥深い村々、入り組んだ入江をもつ海岸線。小さな単位の閉ざされた地域性による、独自な文化が保存、発酵する環境があった。そのおかげで、長細い日本列島に、まるで花の首飾りのように、小さなそしてそれぞれ独特の文化の花がそれぞれに花開くことに。

さて、芸能という言葉は、とてもおぼろげ。もともと中国から由来するこの言葉。本来の意味は、学習的才能のこと。
では、いま芸能と呼ばれている歌舞劇は古来は何と呼ばれていたのか。
「あそび」という言葉をみることができる。
あそびとは古くは、呪術的または儀礼的な歌ったり踊ったりするような所作動作をあらわすのだとか。

そして、舞い、という言葉。
まう、というのは「まわる」からの語。神を降ろすための巫女舞などにみられる、まわる動きが舞いの原点。なので、少人数の神事的要素が強い神がかりの発端動作としての舞い。
一方踊りの起源は、念仏踊り、といわれるように大勢で飛び跳ねる、という要素。
飛び跳ねて騒いで、というのは、どちらかといえば、自己の開放、煩悩の浄化、動きとしての瞑想への流れ?からの動き。

なんていろいろな話を聞く。面白い。