青の炎

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

読了。
最近話題の悪の教典に、どうも食指が動かないのだけれどとりあえず手元にあったこの本。
黒い家とかでどうも、ほんのり安っぽい、というか軽いというような勝手な印象がこの作家さんにはあるのだけれど、
本当のところはどうなのかしら?
という興味も。

ということで、青の炎。蜷川幸夫が映画を撮ったという当時はセンセーショナルな売り文句につられて
実は映画をみたことがあった。

青の炎 特別版 [DVD]

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退屈で青臭さ極まれりの二宮くんどまんなか!みたいな映画だったことしか覚えていないのだけれど、
映画よりは数段エキサイティング。

とはいえ、やっぱりどことなく薄っぺらい印象なのはなんなんだろう?
かなり重層的な作品で、動機も、人間関係も、青春の甘酸っぱさも、残酷さも、愚かさも、
大人の疲弊も描かれてはいるんだけど。
まあでも、普通に面白いかな。