やなぎみわ

やなぎみわ、の新作を見られると言うことで、品川の原美術館に行く。炎天下五反田から歩きで。うーん、だれか私を車で送り迎えしてくれたまえ。倒れるから!
ま、そうは言っても体力は充分なのでわけなくたどり着いて、一息。
今回のテーマは「寓話」まさに、その名の通りの展覧会。老婆と少女の同一化、表裏一体と言った方がいいのか‥。生と死、老と若と同じようにそれは相容れないものながら常に共にある。その二つが交じり合う地点に寓話が生まれるのか。

やなぎみわといえばデパガシリーズだが、あのインパクトはないなぁ。モノクロームの世界も新鮮ではあるが、はっとするような作品群ではない気がする。観ておいて損はないけれど、何度も観たい展覧会ではない。

原美術館に通う楽しみのひとつ、宮島達男の部屋。今日も密かな楽しみを存分に。私は元来閉所恐怖症で(といっても軽度。幼い頃、泣くとうるさいといって父に押入れやトイレ、箱などに押し込められたことによると思われる。)トンネルなどは未だに目をつぶってやり過ごすが、その恐怖と快感が表裏一体なのかもしれない。この狭い小さな廊下状の部屋の宮島作品に非常に惹かれる。
また、数年前にできた須田悦弘氏の椿の木彫も大好き。たまらない。