アート

華麗なる京蒔絵

華麗なる京蒔絵 三井家と象彦漆器、三井記念美術館すばらしかった。 息がつまるほどの贅をつくした蒔絵は、ちろんきらびやかなのだけれど、命を削るような入念な仕事ぶりが寧ろ堅実な印象。 そして、富や権力が集中することは美術にとっては、決して悪いこと…

礒江毅

【見ようとして、はじめてみえてくる。】 写実の作家展に行ってきました。スペインでの方が名高いのかな?礒江毅=グスタボ・イソエ マドリードのリアリズムの異才展に。 短い生涯の中で、つきつめたリアリズムの世界を存分にみられる回顧展でした。 その写…

これは本ではない

うらわ美術館に「これは本ではない」を観に。結論から言ったら素晴らしかった。浦和だし?ということで、あまり注目しきれていなかった美術館だけど、すごく骨のある企画を過去にもしているようで、御見それしました。うらわ美術館で開催中の展覧会。来年、…

上村松園展に。

国立近代美術館で開催中の上村松園展へ。 土曜日の美術館は結構報道されている展覧会なこともあり混雑気味。日本人はこういうところ、軽薄なのかフットワークが軽いのか、愛好家という人ばかりでなくふつうのひとも美術館に簡単に足を運ぶところがすごい気が…

落合多武

ワタリウムで開催中の落合多武展に。 結構面白いけれど、なんというか頭で考えたアートという感じ。賢い感じ?広告代理店出身っぽい風情を感じた。上手く言えないけど、野生のアーティストじゃない雰囲気。特に「 建築、彫刻とまたは何か」が好き。わくわく…

須田悦弘展

ギャラリー小柳での須田悦弘展へ。 相変わらず、本物以上に本物の素晴らしい木彫。 花の命を、閉じ込めたかのようなさりげなく鮮烈なアート。 みつけられないほど、控えめに、そして出会ってしまったら一生忘れられないような。今回、ひさびさに須田さんの花…

いのくまさん

オペラシティーギャラリーでの猪熊弦一郎展に。いのくまさんは、えがすきだったのだなぁ、という展覧会。 楽しい絵、あきらめない表現、やわらかい心、を感じる素敵な時間。彼の描く、鳥の絵がとても好き。空を飛べそうな、鳥。 あるとき、絵は正確に描けば…

左官職人 挾土秀平

文化村のギャラリーに挟土秀平氏の左官作品をみに。 まあこの後、ひふみよにいくのでちょっと浮かれ気分だったことは否めないけれど、土に対するこの人の想いには驚愕。 土を『体感』することで、色を『体感』しているという挟土氏の紺色に対する考えは、と…

細川家の至宝展と細川護煕展

細川家の至宝展を上野に。 点数も多いし、しかも戦後の混乱期もほとんど焼失がなかったという細川家のコレクションは至宝というにふさわしい品々でもう、どこから観ていいやら、だったけれど、まあなかでも印象的だったのは戦国時代の旗、と護立のコレクショ…

アニッシュカプーア

ひさびさに風呂屋ギャラリーことスカイザバスハウスに。 アニッシュカプーアは昔から好きな作家だし。作品は4つ?漆の作品と、球体のものが好きかな。 究極に新しいという印象はもうないのが正直なところだけれど、まあ『空間に積極的に働き掛ける』という…

国立近代美術館で「いみありげなしみ」

建築はどこにあるの?と「いみありげなしみ」を。 いみありげなしみ、は所蔵作品展示の方の企画。いつも密かにこの小さな展示を楽しみにしているのだけれど、今回のタイトルもなんだかとっても期待できそうな感じ。「しみ」がテーマ、というだけでもなんだか…

フセイン・チャラヤン展

雨の木場公園を歩いて、フセインチャラヤン展に行ってきた。 どうもポスターがいまいちだけど、内容は充実。1フロアだからと侮ったら、ちょっと見きれないくらい。 最後の部屋の下から吹かれるドレスが素敵すぎて、夢中。それがもっとも印象的だったけれど…

長谷川等伯を上野で

上野の国立博物館で開催中の長谷川等伯展へ。 昔から、長谷川等伯は好きなのでこの短い会期を逃すまいと無理して雨の日曜日に。 日曜日だけに案の定混みまくり。まあ、朝の新日曜美術館でも特集していたし仕方ない。ということで、かきわけかきわけみてきま…

MOTアニュアル〜装飾

装飾を。 がらんとした館内。 そして静かな展示室で、じっくり見られて満足。今回はやっぱり山本基が目玉でしょ!と目当てでいったのでそわそわと展示室へ。やはり圧巻でした。 圧倒的な静けさと、息が詰まるような美しさ、そしてどこか祈りに似た明るさ(光…

レベッカホルン展

東京都現代美術館でレベッカ・ホルン展を。 夜の香りが濃厚に立ちこめる、手触りのある作品たち。女性の世界感が、どっぷり楽しめてなかなか面白い。 真価が発揮されるヴィデオ作品がちょっと充実しすぎていて、全部見ようと思ったら一日中展示室にいなくち…

東京都現代美術館常設展

MOTでは常設展示が結構好き。そういえば国立近代美術館も常設が好き。で、今はレベッカ・ホルンの企画展が尖っていて面白そうなのだけれど、あれはそうとう観るのに時間がかかりそうなので一人で来られそうなときに。旦那がいたので、常設だけを観ることに。…

雲カラ光

こんな感じ。 明日まで。 素敵な展覧会。http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/g5.html

今日から

今日から友人の個展が渋谷で。 http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/g5.html入り浸る予定。忙しくなりそうなので、今日は朝からカレーと、鶏のトマト煮をつくりました。二日分のお夕飯は作った…

八重洲田中画廊で真綿のヴィジュアルアート展

神保町での用事がすんで、今度は八重洲まで散歩。皇居まわりを通って、すぐ。知人が出店している真綿のヴィジュアルアート展。素晴らしい技術と、発想、をみられて満足。「真綿」なんていうから、優しげなイメージを勝手にもっていたのだけれど、真綿も結構…

フランス大使館で開催中

フランス大使館で開催中のノーマンズランドへ。http://www.kanshin.com/keyword/2002534 新館完成によって取り壊しが決まっている旧館を開放して行われている、楽しいアートイベント。 こういう、古い建物大好き。しかも、死期がせまっていると決まっている…

鏑木清方

サントリー美術館で鏑木清方を観る。 毎年夏になると国立近代美術館の常設で鏑木清方の夏の一幅を観るのが、私の夏の涼をとる定番。なんとも夏らしい、なのに涼しげな西瓜を描いた作品に夏っていいなぁと思える。で、今日たまたまあいた一時間をこの鏑木清方…

ネオテニー・ジャパン

上野の森で開催中の展覧会にいってきた。 ネオテニー・ジャパン。高橋コレクションは、現代のここ10年くらいに活躍しているアーティスト中心に構成されている。ので、もちろん、みたことある作品ばっかりではある。特に、村上隆と奈良美智の組み合わせはな…

三井家伝来 茶の湯の名品@三井記念美術館

午後は、日本橋まで足をのばして、三井記念美術館へ。これも来週まで。とすべりこみ。で、早速展示は…といえば、名品の茶碗がざくざく。もうなんというか、三井家って金持ち〜☆としか言いようがないくらい。そういえば、少し前に日経で連載されていた茶碗の…

池田亮司展

MOTに池田亮司展を見に行く。今日までなのですべりこみ。それほど期待していなかったのだけれど、かなりおもしろく感じられた。 スタイリッシュ〜って冷やかしたくなるほどの空間は、むしろ古い世代の印象を受けなくもないけれどデジタルをやすやすと乗りこ…

ジム・ランビー

品川まではなかなか足が向かなくていけていなかったジムランビー。 原美術館にひさびさに行ってみた。 結構人がいたけれど、タイミングよくみて回ったので、陽気でスタイリッシュでキュートなリズムある空間を満喫。 気持ちのいい作品たちに、ひさびさに純粋…

青山悟展

ミヅマアートギャラリーでの青山悟展にすべりこみで行ってくる。以前やっぱりミヅマで観た印象が忘れられずに、かなり楽しみにしていた展覧会。 桜の散りきった無残な目黒川沿いを歩き、ギャラリーの扉を開けると真っ暗。 オーガンジーに光る糸で丹念に刺繍…

島袋道浩展@ワタリウム

会期ぎりぎりでワタリウムの島袋氏の展覧会へ。 この人のなんだか、ユーモラスな明るい(でも薄っぺらくない)作品がとても好印象だったような気がするので、実はとっても楽しみにしていたのだけれど、会期ぎりぎり…さて、内容は… とても詩的で、ユーモラス…

テオ・ヤンセンのデモンストレーション

ちょうど昼ぐらいに日本橋に居たので、ひさびさの寿司ランチにしてから、ぶらぶらと京橋にいくも相変わらず休みがちのPOSTALCOがやっぱり空いていなくて、仕方ないので思いついた日比谷のテオ・ヤンセン展に。なんだかとっても賑わっているなか、彼…

ネオ・トロピカリア

ブラジル美術を大きく取り扱った展覧会。現代美術館にて。ブラジルの美術、ときいてもそれほど食指が動かないのはブラジルのイメージから来るところが大きい。なんだか、熱帯で(熱くて)、カラフルで、強烈!という感じ。そのイメージは暴力的でもあるので…

高嶺格の大きな休息

せんだいメディアアークまで観にいってきました。 高嶺格は、新しい作家、と言う感じがする。それは、アートの原動力になっているものの、その根本の違いだ。 現在現代美術家と呼ばれている主流のアートの元になっているものは、怒り、トラウマ、鬱屈…という…