ネオテニー・ジャパン

sayosayosayo2009-06-23

上野の森で開催中の展覧会にいってきた。
ネオテニー・ジャパン。高橋コレクションは、現代のここ10年くらいに活躍しているアーティスト中心に構成されている。ので、もちろん、みたことある作品ばっかりではある。

特に、村上隆奈良美智の組み合わせはなんだか食料ビルを思い出して懐かしい。っていうか、あの時買っておけば!なんて今更思う小市民な私。

で、やっぱり今回の中でも好きだったのは名和晃平、青山悟、山口晃あたり。
会田誠の戦争シリーズや美少女ものは好きなので、このコレクションは好み。
鴻池朋子は、絵本の世界の残酷さをうまく現代美術にしている女性らしい作品。高橋先生は気に入っているらしい。
青山悟は新作の新聞記事よりも、普通の風景「校庭」がかなり鋭い作品で好きだ。
伊藤存は好きな作家さんだけれども、やっぱり少しおぼろげかなぁ。よだれのきらめきは素敵な作品。
加藤泉の重さは、心には残るけど負担でもある。
加藤美佳は、スーパーリアルの方向性が期待できる。
町田久美はうまいとは思うのだけれど、好きな作家さんじゃなかったのだけれど、マルキ・ド・サドの挿絵シリーズは素晴らしい。
Mr.はひさびさに見たな。この割り切れなさは、今の美術の本質かも。
村上隆の作品も、わりとこのコレクションは上品。
小谷元彦の立体作品は、物語があってロマンティックでグロテスク。もう少し先まで、どんなものを作るかみてみたい。
小川信治の作品は、風刺的でしかも美しく好み。存じ上げませんでした。
小沢剛の地蔵建立シリーズはいつ、どこでみても好きだ。
須田悦弘の雑草は、相変わらず素晴らしい。たいさんぼくの実も、木彫とは思えないけれど木彫ならではの色気で、見られてしあわせ。
束芋は、本質的なところが下品な気がして嫌い。このざらついた不快感が評価されるのかもしれないとは思う。
高嶺格は、どこか透明感があって挑戦的。
照屋勇賢の紙袋の作品はびっくりした。こういうのが好き。
山口晃は相変わらず、批評的でいい。

と、一応メモメモ。
まあ、総じておもしろかったです。