礒江毅
【見ようとして、はじめてみえてくる。】
写実の作家展に行ってきました。
スペインでの方が名高いのかな?
礒江毅=グスタボ・イソエ マドリードのリアリズムの異才展に。
短い生涯の中で、つきつめたリアリズムの世界を存分にみられる回顧展でした。
その写実表現は、異才というにふさわしいけれど、
写真ではなく、実物をつぶさに観察しながら
何日でもかけて描くという、徹底したリアリズムは、
息がつまるほど切実。
今を生きている人や物が
【まるでほんもののように】
二次元の静止した世界に再現される不条理に、
生と死を踏み越えるような
敬虔な空気があるように思う。
会期ぎりぎりだったけれど、行けて良かった。
私の見ている世界は、本当にそこにあるものなのか。