青山悟展

ミヅマアートギャラリーでの青山悟展にすべりこみで行ってくる。以前やっぱりミヅマで観た印象が忘れられずに、かなり楽しみにしていた展覧会。
桜の散りきった無残な目黒川沿いを歩き、ギャラリーの扉を開けると真っ暗。
オーガンジーに光る糸で丹念に刺繍をほどこされた、息詰まるような作品。

メッセージ性が強くなった、という方向なんだろうけれども、私にとってはその方向性がイマイチぴんと来なかった。
むしろなんでもないモチーフを丹念に入念に粘密に刺繍していたほうが、訴えかけるものの焦点がぶれないように思うのだが。でも、いずれにせよ、刺繍という手段が、今結構とんがった表現なのだと思うと面白い。