テオ・ヤンセンのデモンストレーション

sayosayosayo2009-01-24

ちょうど昼ぐらいに日本橋に居たので、ひさびさの寿司ランチにしてから、ぶらぶらと京橋にいくも相変わらず休みがちのPOSTALCOがやっぱり空いていなくて、仕方ないので思いついた日比谷のテオ・ヤンセン展に。

なんだかとっても賑わっているなか、彼の想像力に溜息をつきながら、子供の頭の中ともSFの世界とも言えるその世界観に不思議な感覚を楽しんでいると放送が。
これからテオ・ヤンセン本人によるデモとQ&Aがあるのだとか。とってもとっても運がいい。しかも本人によるデモはこれが最後のチャンス☆

デモンストレーションでAnimaris Modularius (アニマリス・モデュラリウス)が方向転換しながら動くのをみることができたのは、とても素敵な体験。

Q&Aはかなりおもしろかった。
ある程度期待をこめた質問に、期待を裏切る答えばかりする作家。その独創的な考え方、ゆるぎない価値観にむしろ目が覚める思い。
特に生と死について。今回展示されている作品はすでに生はなく化石化しているものがほとんどで、唯一デモに使われた「生きている」作品も彼曰く「もう半分くらい死んでいる」ということらしい。彼は、故障をあまり直したくない、と語る。「生きのびられる」生命を生み出すことが彼の目的であり、「生きのびられなかった」作品たちはもう化石となって、次の命の礎に。

ちょっと社会的には、思い切った考え方なのかもしれないが、この姿勢こそ「生命」のありかたなのかもしれないと、進化や命について考えながらぼんやりとすごす、寒い夕暮れ。