上野の美術展

谷中のギャラリーに行ったのでついでに上野のめぼしい美術展を見ておこうと、とことこ歩いて上野公園へ。
芸大美術館で開催の『台東区のたからもの』展を。イ・ブルの甚だしい作品を観た後に、仏像なんかをみると美しさについて考えさせられる。現代美術が好きな私だけれども、むき出しな感じのイ・ブルよりも、もしかしたら仏像の方に宿っているのが美の本質なのかもしれない、と思ったり。でも、現代に出てくる美術にこういう古いものにあるような美は絶対に宿っていないことは確か。
何かで読んだ、聖なるものに惹かれるのは聖なるものが内にあるからだ、と言う言葉を思い出す。宗教芸術は、信心があったことによって高い段階に高められていて、そこに上がるのはなかなか難しいのかもしれない。

その後向かったポルケ展、なんと4時半で入場締め切りでした。ついたのが4時40分‥。次の機会にしますとすごすご帰ってきたけれど、もう会期中にいける日がなさそう。