十五夜
昨日の豪雨の十五夜にお月見が出来なかったので、今日いちにち遅れの月を眺める。
十五夜とセットの十三夜が楽しみ。中国由来の十五夜よりも日本固有の風習である十三夜の方がより好き。冷たい季節に、眺める月の鋭い光に魅かれる。今年の十三夜は11月3日。楽しみ。
江戸時代には十五夜を愛でたら十三夜も賞でないと片月見といって忌む習慣があったらしい。なんだかそういう風習も月見には似合う。対になる月、というのはイメージが湧きやすい。それは水面に映る月が天の月と同じくらい存在感をもっているからかもしれない。常に月見をするときには水に映る月を意識しているといっても過言ではない。
海や池に映る月、そして杯に満たされた酒に映る月。月の実体はむしろ水面にあるといってもいい程だ。
久々に梶井基次郎を思い出す。
- 作者: 梶井基次郎
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