通夜

今日は先週なくなった祖母の通夜。
悲しいというよりも喪失のあっけなさに放心する。
祖母は長く施設に入っていたので(アルツハイマーが進んでいて自宅介護は無理だったので‥)もう皆覚悟はできていたので、通夜もどことなく落ち着いたものだ。

ぼんやりと遺影をながめながら思うことは、小さい頃祖母が持ってきてくれたお菓子のこと。遊びに行くと作ってくれたごちそうのこと。久々に会うときつく握られたあのひんやりと乾いたそして「あたたかい」掌のこと。
ああ、もう私の掌をああやってぎゅっと包み込んでくれる人はいないんだなぁと、本当にそれが悲しい。

おばあちゃん、ちゃんとはなしをきいてあげなくてごめんなさい。
もっと手紙を書けばよかったね。もっと会いに行けばよかった。

年寄りの寂しさを、私がもっともっと埋められる力を優しさを持って居たらよかった。あんなに与えてくれたのに、返せなくてごめんなさい。
ありがとう、って言いたいけど、ごめんなさいをたくさん心で言ってしまった今日通夜。