知ること

sayosayosayo2008-05-27

『日本人はなぜキツネにばかされなくなったのか?』内山節著のこの本、たまたまみたブックレビューで紹介されていた。里山に学んだ著者が、哲学的に現代を読み解くこの本。興味津々。

「頭で知る」ことだけが、知性的なことだと思いすぎていてきっといろいろ大切なことを見失っているのではないかしら?と思うことが。まあそうは言っても目に見えないなにかについて確信を持って語れるわけじゃないけど。
ただ、今認識されている現実の貧弱さは尋常じゃない気もする。民俗学の本をたぶん一般人としてはたくさん読んでいるのだけれど、そのなかにきらめく真実を感じることがある。説得力のある伝説、伝承には必ずしっかりとした土台がある。それが、現代の尺度で現実と認められにくいものであっても。