INAXギャラリーでオコナイ

たまたま通りかかったのでちょっと寄ってみたINAXギャラリー
今は湖国の祭礼、オコナイ展を。
面白い。諏訪湖をぐるりと囲む滋賀県に残る、実に面白い祭礼。その文化、その濃厚に薫る土地の熱。なんて閉じた世界!!!!
最近は開いていることがいいこと、というのが世界の主流だけれどもこの閉じた世界の密度はどうだ。強さ、熱さ、滑稽さ、醜さ。人が生きているという実感。

でも祭礼に見え隠れするような気がする、歴史の中での支配する側の思惑や、束縛したい側の見えない幾重にも重なる見えない鎖。古来に伝わる民俗の慣わしが本来的な人間の姿なのか?という疑問も。それと同時に、生きている人間という生々しさが感じられることは確か。

清潔で、醜くなく、割り切れる存在である都市生活者に「生きている」人としてのパワーはあるのか。

いろいろなことをさまざまに考えながら、あっという間に時間がすぎてしまった。本当に小さな小さなギャラリーなのに、宇宙旅行気分。ああ、面白い。