美しい日本の身体

美しい日本の身体 (ちくま新書)

美しい日本の身体 (ちくま新書)

面白い。椅子をつくる作者の身体に対するまなざしが、動く構造物を『眺めている』感じなのも興味深い。
それにしても、示唆に富んだ内容。
結局のところ、日本人の体型で日本古来の生活をしていたら現代の美的感覚に沿うような体型にはならなそうなのだけれども、その無理に身体のほうでフレキシブルに、という考え方が明るくて好き。着物を着て、ずるずるとすり足で歩いたらいいし、ドレス着て大股で闊歩するのもそれぞれやったらいいじゃない!なんて新しい。
でも、本当に美しいからだというのはもっともっと自由であるべきなのだろう。