幸田文の季節

季節を捉えることにかけては、幸田文をおいては右に出るものはいないと思う。
ひさびさにもちあるている幸田文の文庫。

雀の手帖 (新潮文庫)

雀の手帖 (新潮文庫)

気分のむらや、自分の傲慢なんかも鋭く捕らえていてこの人の文章は厳しくもあるけれど、短い分にあらわれる季節の風に心をさらわれる。
こんな風に当たり前に季節に寄り添って、生きていけることはとても価値のあることだ。