同じ監督が撮った映画のように

東京で同じ登場人物に出会う。
昨日はデパートの地下で懐かしい顔を。
10年ほど前に、一時期はまった某ホテルのパン。そのデパ地下店舗の店員だったとても綺麗に自分を手入れしている感じのお兄さん。印象的だったのと、常連だったので自然と見知った顔に。
その売り場からホテルが撤退してしばらく後、同じデパ地下の他の食材店でやはり彼の姿をみかけた。
それから数年、最近見かけないなぁなんて思ってはいたものの、思い出すこともなく昨日。
全く別の街の、まったく別の系列すら違うデパートの地下の食材店に再び彼の顔を。まあ、転職なんだろうけど私たちにとってはとても印象的なデパート店員さん。こういうこともあるのね。

さて、そして今日。ひさびさに会った中学時代からの旧友と話しているうちに、もしかして?と思う。
最近親しくなった友人が、彼女のお稽古事仲間だったことが判明。それ自体は5年以上前のはなしだけれども、二人ともその稽古事では看板を持っているほど。それが同じ先生の下で学んでいたなんて。もちろん、面識もあるらしい。世間は狭すぎる。

夕方、その友人を送りがてら近くの珈琲店に。珈琲豆を入手していると後ろから声をかけられる。
その、最近親しくなった友人を通じて知り合った夫婦がそこに。

まるで、私の人生は同じ監督が撮った映画のように、登場人物が限られて、世の中は知り合いで満ち溢れている。