山花開似錦

sayosayosayo2010-03-21


今日のお茶のお稽古でのお軸は『山花開似錦(さんかひらいてにしきににたり)』。

山花開似錦 澗水湛如藍

花は散るままに、水は流れるままに

ざっくりだと、うつろいゆくことこそに真実が、みたいな話だけど、(本当はもっと説教臭いというかありがたい話です。浅いのは私クオリティ)山に花が開き錦のよう、そして深く青く湛えられた水の流れ、という二つの情景が壮大で視覚として美しい。なかなかうまくはいかないけれど、生きることも美しくありたいと思ってみたり。

で、春といえば引っ張り出す愛読書。
井伏鱒二の『厄除け詩集』
漢詩なんて、普段みじんも興味も知識もないけどこの人の訳詞には感動。

『春暁』と『勧酒』がこの季節にぴったり。嵐に散る花に春をおもう。

厄除け詩集 (講談社文芸文庫)

厄除け詩集 (講談社文芸文庫)