山花開似錦
今日のお茶のお稽古でのお軸は『山花開似錦(さんかひらいてにしきににたり)』。
山花開似錦 澗水湛如藍
花は散るままに、水は流れるままに
ざっくりだと、うつろいゆくことこそに真実が、みたいな話だけど、(本当はもっと説教臭いというかありがたい話です。浅いのは私クオリティ)山に花が開き錦のよう、そして深く青く湛えられた水の流れ、という二つの情景が壮大で視覚として美しい。なかなかうまくはいかないけれど、生きることも美しくありたいと思ってみたり。
で、春といえば引っ張り出す愛読書。
井伏鱒二の『厄除け詩集』
漢詩なんて、普段みじんも興味も知識もないけどこの人の訳詞には感動。
『春暁』と『勧酒』がこの季節にぴったり。嵐に散る花に春をおもう。
- 作者: 井伏鱒二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/04/05
- メディア: 文庫
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