絶望なんて言う言葉は
特に今使うべきじゃないとはおもっているけれど、
たまに、もうアウトなんじゃないのか、
と心が折れたりおれなかったりな日々。
非被災地の自分たちのすべきことは、日々を暮らすことだと思うし、
事実できるだけの、自分の仕事をしているつもり。
ヨガインストラクターなんて人を集める仕事をしているので、
意識して、普通どおりの場所、普通どおりの集まり、普通どおりの行動を
提供していこうと思っている。それぐらいしかできないけど、それがわたしの今の仕事だからね。
それにしても、こんな日々の中
どさくさに紛れた感じで投票日当日を迎えてしまった都知事選。
絶望という言葉がよぎる候補者に、途方に暮れているのは私だけではないのでは。
年寄りと、薄っぺらか、バカしかいない気がするのは気のせいなのか。
能力のあるひとが政治家として出てきてくれないのは、
わたしたちが文句言うことしか知らない筋金入りのバカだから。かもしれないけど、
謝るからどうにかしてほしい。
でも、実際に、もう能力も体力も気力も充実したリーダシップをとれる人がいないんだとしたら、
それはもう絶望って気になる。
長い時間をかけて、わたしたちはバカに磨きをかけて、愚かしい今をつくっているか。
そうはいっても、選挙には行きます。
おくるということ
祖母をおくりました。
秋からの介護と、年明けからの入院でなんだか最後はこちらはバタバタ追いまくられるように、怒涛の日々を過ごしたのだけれど、逝ってしまえばあっけないようで、不思議なもの。
幼いころから、二世帯とはいえ、ほぼ同居家族で、嫁いでからも近所に住んでいた私にとっては、やはり祖母は大きな存在で、その祖母がいなくなったということ自体のかなしみや喪失感は大きい。
だけれど、こうやって近しい人が亡くなっていくとき、同時に思うのは、記憶の中にいる私の何かが失われていく喪失感だ。
過去の祖母との思い出を知っているのはもう、世界で私だけなのだ、という圧倒的な喪失感とその痛みに、そしてそんな昔を振り返るときに、私は近親者の死というものを本当の意味で少しずつ実感する。さびしい、と思う。
乙嫁語り
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こういう漫画とても好き。
テロリストのパラソル
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まあ主人公にはイライラするけど。
ラストがいまひとつ。
千年女優
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はげしく降る雪の表現、流れる景色が特に美しい。
女は怖い、女優は狂気だ、と思う。
美しい女というのは、苛烈だ。
というか、男にとって、美しい女と言うのはこれくらい魔物のように恐ろしいものなのかもしれないと思う。
ラストシーンまで続く、主人公の純粋さ、ひたむきさの結着が、すべてを裏切って、
孤独ななまなましさをもっていっそ愛おしい。
青の炎
- 作者: 貴志祐介,角川書店装丁室
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最近話題の悪の教典に、どうも食指が動かないのだけれどとりあえず手元にあったこの本。
黒い家とかでどうも、ほんのり安っぽい、というか軽いというような勝手な印象がこの作家さんにはあるのだけれど、
本当のところはどうなのかしら?
という興味も。
ということで、青の炎。蜷川幸夫が映画を撮ったという当時はセンセーショナルな売り文句につられて
実は映画をみたことがあった。
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映画よりは数段エキサイティング。
とはいえ、やっぱりどことなく薄っぺらい印象なのはなんなんだろう?
かなり重層的な作品で、動機も、人間関係も、青春の甘酸っぱさも、残酷さも、愚かさも、
大人の疲弊も描かれてはいるんだけど。
まあでも、普通に面白いかな。