シャガール展@青森県立美術館

sayosayosayo2006-09-22

開館記念展を開催中の青森県立美術館へ。シャガール自体にはそれほど関心はなかったのだけれども、やっぱり新しい県立美術館には興味が。ということで、弘前にちょっとだけゆかりのある友達と青森訪問。
三内丸山遺跡には一度行ってみたいと思っていたものの、青森市街からも遠いし‥と機会が無かったエリアに突如巨大な白い建物が。
こんな広大な土地に建てるのならば、わざわざ地下に二階分も埋める必要があったのかしら?という疑問は素人考えなのかしら?最近地下がブームなの?地中美術館にしても21世紀美術館にしてもここ青森県立にしても全部地下中心。コストってすごくかかりそうだけど‥
まあそれはよいとして、青空と芝生の青に輝く真っ白い建物は遺跡との関連はほとんど感じさせないけれども、雪が降れば景色になじむのかもしれない。まあ、白い建物が明るい日差しを受けて作り出す陰影は美しいことに間違いはない。
会期も終了が迫っているからか、朝一に行ったにもかかわらず結構な混雑。早速シャガール展最大の舞台背景画、四幅を。流石に巨大。これを三幅所蔵しているのがすごいな。
まあシャガールについては好きな作家でもないので、思い入れもなく見て回る。
子供の夢のような自由な想像力には驚かされる。今回初めて気づいたことはシャガールの画のなかで印象的なのは青や赤ではなく『白』だということ。
実際見るとどの絵にも印象的に白が入れられている。シャガール画で美しいのはあの白なのだなぁと一人で感心。

企画展を観ると今回メインで観たかった常設の展示へ。青森出身の作家達の作品が並ぶ。もちろん棟方志功の部屋も。棟方志功がまっしろい展示壁、ガラスケースに納められている様はかえって新鮮で面白い。成田亨の怪獣画や今純三、和次郎のスケッチが次から次へと地元の作家というつながりで展開していく常設展は、企画展よりも変化に富んで斬新。まとまりがなくて疲れる、という話もあるけれどもこれでこそ県立の意味があるのでは?と思う。東京という愛郷心からはあまり縁のない地で生まれ育った私としてはあの地方出身者の同郷感覚に一種の憧れを抱いている。その感覚をみせられるようで、興味をそそられる展示方法だった。
今後も是非常設はこんなかたちでやってくれたら面白いなと思う。

それにしても全部を観て回るとかなり疲れが‥連れが妊婦ということもありカフェ『四匹の猫』で休むことに。ここではオススメの林檎カレーを。りんごを餌に育てられた津軽鶏と林檎そのものも入った林檎カレー、口当たりは甘いが結構美味しい。
ここでほっと一息入れて、今回はバスに乗って帰ることに。
それにしても弘前からのシャトルバス、9時に着くように連れてきてくれるのはいいけれども、帰りの11時10分というのは間に合わない。大型美術館なのだからせめて三時間時間をとって12時台にバスを出してくれればいいのに、と思う。仕方がないので青森までのバスに乗り奥羽本線弘前まで戻る。JRと青森市バスとの兼ね合いなのか?