落語を聴きに鈴本へ

今日は私が仕事中に家人が並んでくれたので、いい席で。

夜の部は5:20〜
まずはおないどしの扇里。浅草田圃の太郎稲荷のご利益の話『ぞろぞろ』。稲荷については、少しの間民俗学の講義を聴きに行っていたので、この浅草田圃の太郎稲荷にはなじみがある。江戸時代大変な流行りようで、田圃に行列ができたとか。稲荷参りも江戸の人にとっては、娯楽のひとつ。
なんて、ほかの事を思いながら面白くきく。

奇術のダーク広和の地味だけど、無駄に凄い紐マジックで心から不思議に思って、一心にみる。こういうとき童心に返る、と言う言葉が腑に落ちる。

柳家一琴はおめでたい席での失敗談と言う現代にも通じる話『松竹梅』。だけど、この話はサゲが現代人にはぴんと来にくいのかなぁとも思う。祝儀不祝儀での話は面白いに決まっているのだけれど、どうもこの話は今の時代にするときに難しそう。忌み言葉などに説明的になるのもどうかと思うし、なにも触れられないで始まっても分かりにくい。まあ、良く通る声でした。

桂南喬はちょっとあんまり聴いてないです。疲れてきちゃって。

漫才、ゆめじうたじ。
寄席での漫才は好き。面白かったです。普通に。

寄席で苦手なもののひとつ講談。宝井琴調。軽妙な語り口で、軽〜く、徂徠豆腐を。
面白く聞けました。隣の人は寝てたけど。

柳家喜多八…相変わらずひどい疲れっぷりをアピールしながらの登場。そしてものすっごい隈。隈は気になりますが、噺は面白い。この人はうまい。
そして私が大好きな噺『おすわどん』サゲもくだらなくって秀逸だし、もうお話全体が本当にうまく出来ている。
テンポのいい、いいおすわどんでした。満足。

お仲入りの後は
また明日続きを書こう…