大岩オスカール展

東京都現代美術館で開催中の大岩オスカール展。たいへん充実した内容で、点数も多い。
中でもやはりポスターにもなっていた油彩の部屋が印象的。荒廃と幸福感、諦めにも似た美しさは何を意味しているのか。
常にその背景にある廃墟や山積みにされた残骸、その上を覆うユーモラスにもファンタジックにも見える明るい気分。大岩オスカールの作品は、どこか危うくて醒めてしまうことを拒みたくなるような夢。
この主題を、鋭いとみるかそれとも。

私はとても悲しかった。